絶対音感と相対音感

当教室のプログラムについて、「絶対音感をつける」教室と思われた方がいらっしゃるようなので、簡単にご説明させて頂きます。当教室は、「絶対音感」ではなく「相対音感」がつくように訓練していきます。その結果、絶対音感が付く方もいらっしゃるかもしれませんし、相対音感も、どの程度つくか、個人差が大きいですので、保証するものではありません。

「絶対音感」については、Wikpediaでも結論が出ていないようですが、簡単に申しますと、ピアノなど調律された音を聞いてから、他の音がわかるのは、相対音感。よくヴァイオリンの演奏などの前に、A(ラ)の音をピアノで鳴らしてから、他の弦の音程(音と音の幅)は、ラから合わせていきますね。(これは、絶対音感の方も、他の楽器とアンサンブルの場合は、細かくピッチを合わせる必要がありますので、することもあります)絶対音感は、ピアノや音叉でヒントになる音を聴かなくても、どれみふぁを聞き分けられる事です。

小さいときから音楽教育を受けても、絶対音感が付くのは5%程度と言われています。実際、私が音大付属中学の時も、2クラスとも40人中3人程度しかいませんでした。

それと、絶対音感はあれば必ずしも音楽に有利というわけではありません。絶対音感を持っているフルート奏者が話していましたが、フルートはC管だったからよかったけれど、他の楽器でE♭など他の音に(正しい表現ではありませんが)ずれる楽器ですと、厳しかったと話していました。

ですので、相対音感がついていれば、問題はありません。